【現状】 手荷物処理システムにおけるエネルギー消費の実態
空港の手荷物処理システムでは、多数のベルトコンベアが長時間にわたり稼働しており、全体として無視できないエネルギーを消費しています。欧州では、空港炭素認証プログラム(ACAP)をはじめとした取り組みにより、空港全体の二酸化炭素排出量削減が進められていますが、手荷物処理システムにおけるエネルギー消費は、これまで十分に評価されてきませんでした。
ベルトコンベアに使用されるモーター、ギア、周波数インバータなどの電気・機械部品は、すでに高効率化が進んでおり、設計や保守が適切であれば損失は比較的小さく抑えられています。一方で、コンベア全体のエネルギー消費の多くは、スライダーベッドとコンベアベルト裏面との間で発生する摩擦に起因しており、この点が大きなエネルギー消費要因となっています。