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トランジロン 技術Q&A集(応用編)

トランジロンの桟・サイドウォール、孔あけ加工、ナイフエッジ、静電気対策など、応用仕様で判断を誤りやすい技術ポイントを中心に、設計・選定時の注意点をQ&A形式で分かりやすく整理しました。


Q.「傾斜搬送には、どのようなベルト特性が向いていますか?」

A. 傾斜搬送では、表面摩擦係数(µ)と横剛性(ベルト幅方向の剛性、いわゆる「幅剛性」)のバランスが最も重要です。
摩擦係数が不足すると滑りが発生し、過剰に高い場合は駆動負荷や摩耗増加につながります。
トランジロンでは、用途に応じて表面パターンやコーティング材質を選択することで、必要十分な摩擦特性を確保できます。

また、横剛性が不足すると蛇行や片寄りが発生しやすいため、傾斜角度・搬送物重量・ガイド有無を踏まえた構造選定が重要です。



Q.「長距離の水平搬送では、どの特性を重視すべきですか?」

A. 長距離搬送では、走行抵抗の低減と寸法安定性が選定のポイントです。
アンプマイザーのTexglide技術は、ベルト下面の摩擦を抑え、駆動モーター負荷や電力消費を低減します。

加えて、伸びが極めて小さいトランジロン構造により、再張力頻度を抑え、ライン全体の保守性向上にも寄与します。



Q.「高速搬送ラインでは、どのような技術特性が重要ですか?」

A. 高速搬送では、低伸び特性と動的安定性が不可欠です。
ベルトの伸びや厚みムラは、速度上昇とともに蛇行や振動の原因となります。

ジークリング トランジロンは、張力体設計により伸びを最小限に抑え、高速域でも位置決め精度と走行安定性を維持します。



Q.「物流・倉庫内搬送に向いている特性は何ですか?」

A. 物流用途では、耐摩耗性・低騒音性・汎用性のバランスが重要です。
段ボールや通い箱の角当たりによる表面摩耗を考慮しつつ、現場環境に適した表面材質を選定します。

また、作業環境配慮の観点から、低ノイズ特性を持つベルトが求められるケースも増えています。



Q.「空港の手荷物搬送では、なぜ横剛性が重要なのですか?」

A. 空港用途では、偏荷重・衝撃荷重が頻繁に発生します。
横剛性が不足すると、ベルトが局所的に歪み、トラッキング不良や早期摩耗の原因となります。

トランジロンの構造設計は、幅方向の力分散性に優れ、カーブ部や分岐部でも安定した搬送を実現します。



Q.「食品加工工程では、どのような技術的配慮が必要ですか?」

A. 食品用途では、清掃性・耐薬品性・厚みの均一性が重要です。
表面の微細な凹凸は汚れ残りの原因となるため、洗浄工程を想定した表面設計が求められます。

また、洗浄時の温度変化や薬品使用を考慮し、寸法変化が小さいベルトを選定することが安定稼働につながります。



Q.「水や油が付着する工程では、どの特性が有効ですか?」

A. 水分や油分が介在すると、摩擦係数は大きく変動します。
そのため、湿潤条件下での摩擦安定性と耐油・耐湿性が重要です。

トランジロンでは、表面材質の選択により、乾燥時と湿潤時の摩擦差を抑える設計が可能です。



Q.「帯電が問題となる工程では、どのような技術対応が必要ですか?」

A. 静電気は、製品付着や電子部品への影響だけでなく、火花放電のリスクにもつながります。
用途に応じて、帯電防止または導電性を持つベルトを選定し、装置側のアース条件と合わせて評価することが重要です。



Q.「カーブ搬送では、どの構造特性が重要ですか?」

A. カーブ搬送では、幅方向の力伝達性とエッジ部の安定性が重要です。
ベルトの構造によっては、内外周で速度差が生じ、蛇行や端部摩耗の原因になります。

トランジロンの構造特性は、こうした力の偏りを抑え、安定したカーブ走行を可能にします。


Q.「低温環境では、どの点に注意すべきですか?」

A. 低温環境では、材料硬化による曲げ疲労や追従性低下が課題となります。
低温下でも柔軟性を維持できる材料設計と、寸法安定性の確保が重要です。



Q.「小径プーリを使用する装置では、どの特性が適していますか?」

A. 小径プーリでは、縦方向の柔軟性と曲げ疲労耐性が重要です。
トランジロンは薄型構造と適切な張力体設計により、小径プーリ条件下でも長寿命を実現します。



Q.「摩耗が激しい工程では、どの特性を優先すべきですか?」

A. 摩耗対策では、単純な表面硬度だけでなく、使用条件に適した材料選定が重要です。
搬送物形状、接触圧、速度を考慮し、耐摩耗性と走行安定性のバランスを取ることが長寿命化につながります。



Q.「桟やサイドウォールは、どのトランジロンにも取り付けられますか?」

A. すべてのトランジロンに取り付けられるわけではありません。 ベルト表面のコーティング材質、厚み、心体構造によって制限があります。

特に、
・1プライタイプ
・NOVOタイプ
については、桟付けは推奨されていません。

また、E5/2タイプへの桟溶着には制限があるため、事前確認が必要です。



Q.「傾斜搬送では、必ず桟が必要ですか?」

A. 必ずしも必要ではありません。
表面パターンの種類によっては、桟を使用しなくても30°以下の傾斜搬送が可能です。

ただし、
・搬送物の形状
・表面状態
・湿潤環境
によっては、桟やサイドウォールを併用した方が安定します。



Q.「横桟の取り付け角度は自由に設計できますか?」

A. 標準はベルトエッジに対して90°です。
V型や曲線配置など90°以外の配置も可能ですが、必ず事前相談が必要です。

特にV型中寄せ桟では、角度によってベルト幅・長さに明確な制限が生じます。



Q.「孔あけ加工したベルトは、どんな駆動方式でも使えますか?」

A. いいえ。
トランジロンの心体は帆布構造のため、スプロケット駆動には適していません。

また、孔あけ加工を施したベルトは、接着部に孔がかかる可能性があるため、 ステップZ接着またはオーバーラップ接着が必須となります。



Q.「エッジシールはどんな効果がありますか?」

A. エッジシール加工を施すことで、
・油・グリス
・細菌・カビ
の侵入を防ぎ、ベルト寿命を延ばすことができます。

用途やベルトタイプにより、スマートシール または プロシール を選定します。



Q.「ナイフエッジ用途で重要なポイントは何ですか?」

A. 最重要ポイントは、
・ベルトの柔軟性
・接着方法
です。

トランジロンのナイフエッジベルトは、 半径3mmのナイフエッジにも対応可能な特殊心体構造を持っています。 接着には、熱加圧Z接着を推奨します。



Q.「静電気対策は、帯電防止とHCのどちらを選ぶべきですか?」

A. 用途によって明確に異なります。

・帯電防止ベルト → 帯電の発生を抑制
・HC(高導電性)ベルト → 静電気を積極的に放出

ESD対策が必要な場合は、HCベルトのみが適合します。