2025年10月28日
フォルボ・ジークリング・ジャパン株式会社（本社：東京都品川区）は10月28日、静岡工場（静岡県袋井市）に新たに導入した「トランジロン新製造ライン」の稼働開始を記念し、オープニングセレモニーと工場見学会を開催しました。
当日は、フォルボ・ムーブメント・システムズ 上級副社長 マーク・ダイムリング（ベルト部門最高責任者）、アジア太平洋地域社長 テレンス・ウォンをはじめ、国内販売代理店「ジークリング会」のオーナー会メンバー各社にご出席いただきました。
（写真：新設備を導入した当社静岡工場）
式典に先立ち、フォルボ・ジークリング・ジャパン 代表取締役社長 佐藤守より新製造ライン導入の背景と成長戦略について説明をいたしました。
「今回の新製造ラインの導入背景は、以下の4点です。
・食品業界を中心に高まる品質要求への先手対応
・国内外での樹脂ベルト市場拡大への対応
・ベルト製造技術の革新習得と次世代への継承
・環境・社会貢献の強化
当社が樹脂ベルト事業のリーディングカンパニーとして存続し続けるためには、技術革新と安定供給の両立が欠かせません。高品質で安全な製品・サービスの提供、効率的な生産体制、環境貢献を軸に、お客様とともに前進してまいります。」
（写真：フォルボ・ジークリング・ジャパン 代表取締役社長 佐藤守）
静岡工場は操業開始から50周年を迎え、今回の新製造ラインは当社にとって最大規模の設備投資となります。新ラインは既存ラインに隣接する生産ホールに構築され、10月より本格稼働を開始しました。最新鋭のデジタル制御設備を搭載し、従来の約2.5倍の生産能力を確保するとともに、世界のフォルボグループに向けた高品質ベルトの供給拠点としての役割を担います。
特長として、以下の技術革新を実現いたします。
〇リアルタイム品質監視カメラの標準搭載
世界のフォルボの製造拠点で採用されている検知カメラにより、ベルト表面を常時監視し、不具合の早期検知と流出防止を可能に。
〇衛生性を高めた生産環境
生産ホール入口を二重扉構造とし、陽圧を維持することで、食品業界が求める高い衛生基準に対応。
〇デジタル化による製造精度の向上
巻き取り工程のトルク制御、表面コーティングの監視、オートクリーニングなどにより、生産精度・効率ともに向上。
〇環境負荷低減への取り組み
グリーン電力への移行、揮発性ガス焼却時の熱再利用、冬季の外気を活用した循環水冷却など、ESG経営の推進に向けた具体施策を開始。
これらにより、品質の更なる向上と安定供給の強化を図り、国内外のお客様へより高付加価値な製品を提供していきます。
（写真：同 静岡工場長 銭谷浩平）
オープニングセレモニーにて、弊社を代表して、ダイムリングより参加者に向けた挨拶は以下の通りです。
「フォルボ・ジークリング・ジャパンはアジア太平洋地域で最も長い歴史を持つ重要拠点であり、その地に最新鋭の製造ラインを導入できたことを大変誇りに思います。技術革新とパートナーとの連携強化を今後の重要戦略とし、市場の声を迅速に製品へ反映させていきたいと考えています。新ラインは生産効率を大幅に高める戦略的投資であり、精度向上、原材料ロス削減、省エネを同時に実現しました。」
（写真：フォルボ・ムーブメント・システムズ 上級副社長 マーク・ダイムリング）
来賓を代表して、当社の認定販売代理店会「ジークリング会」会長 湯浅健司様（ユアサ化成株式会社 代表取締役社長）にご挨拶いただきました。
「私たちジークリング会は、長年にわたりフォルボ・ジークリング・ジャパンとともに成長してきました。新製造ラインの稼働は業界にとっても大きな節目であり、今後の品質向上と安定供給に大きな期待を寄せています。引き続き信頼関係を深め、ユーザーの多様なニーズに応えていきます。」
セレモニーの後半では、湯浅社長、ダイムリング、ウォン、佐藤、銭谷の5名によるテープカットが行われ、参加者全員で新ラインを中心とした工場見学を実施しました。
（写真：ユアサ化成株式会社 代表取締役社長 湯浅健司様）
静岡工場はこれまで50年にわたり国内外の産業を支えてきました。今回のトランジロン新製造ラインの導入は、その歴史を大きく更新する取り組みであり、当社が掲げる「躍進し続ける Innovation カンパニー」の象徴でもあります。
フォルボ・ジークリング・ジャパンは、これからも先端技術と環境配慮を融合させた製品づくりを進め、国内外のお客様に最適なベルトソリューションを提供していきます。
（写真：来賓の前で挨拶をするダイムリング）
