最大で電力を50%削減
アンプマイザー™ 2.0-新世代コンベアベルト

高いエネルギー効率を実現する新世代コンベアベルト
フォルボの重要な企業目標の1つは、環境に最大限の配慮をしながら製品の価値を高めることです。この理念に基づき、当社は、OEMおよびユーザーと密接に協力することにより研究開発を成功させてきました。その取り組みのひとつが、省エネ搬送用ベルトアンプマイザー™ 2.0です。この次世代ベルトを使用することにより、動力伝達に必要なエネルギーを最大50%節約できます。
ビデオ: Siegling Amp Miser™ 2.0
アンプマイザー™ 2.0ベルトは、摩擦係数の大幅な減少により、コンベヤーのエネルギー損失が最も高いとされるベルト下面と滑りテーブルの間の摩擦係数が下がります。 特許取得済みのテックスグライド加工をベルト下面に施すことにより滑らかな層ができ、ドライな潤滑剤のように永久に機能し、エネルギー消費を最小限に抑えます。
アンプマイザー™ 2.0は、空港やロジスティックス/流通センターなど、物品が一定して搬送される場所や多くのベルトが使用されている場所で力を発揮します。これらの用途では最大50%の電力を軽減することができます。
未包装の食品を除き、アンプマイザー™ 2.0は、実質的にあらゆる商品の搬送用途にお使いいただけます。
その他の利点として、省エネによるCO2排出の削減が挙げられます。
特徴 | 優位点 |
亜鉛メッキ鋼板のベルト受けテーブルに理想的な摩擦係数 | 高いエネルギー効率、環境に優しい、低い運用コスト |
ベルト下面との低摩擦係数 | 消費電力が少ない、1つの駆動装置でより長い搬送が可能 |
ベルト下面の保護 | ベルト下面への付着が少なく清潔、長寿命 |
当社のアンプマイザー™は、物流センターおよび空港の手荷物渡し用ターンテーブルなどの厳しい条件下で優れた実績を持っています*。改善された心体と新しいテックスグライド加工技術により次世代のアンプマイザー™ 2.0は、ベルト下面と滑りテーブルとの摩擦係数がより小さく、亜鉛加工された滑りテーブルでも同様の効果が期待できます。また、アンプマイザー™は既存コンベアを改造せずに使用することができます。
*アンプマイザー™は、5年以上にわたり、下記の企業で優れた実績を誇っています。
長いコンベヤーに大きな荷重という典型的な用途において、標準タイプと比較して最大50%の省エネを実現できます。
第2世代のアンプマイザー™は、問題となりがちな亜鉛メッキ加工されたベルト受けテーブルでも完璧に使用できます。従来のベルトと比較して、新タイプの摩擦係数は
μ < 0.17 に抑えられています。また、非亜鉛メッキ鋼板でも、μ < 0.13 です。
機械的および電気的コンポーネントの品質、設計、および条件は電力消費を抑える上で大きな役割を果たします。たとえば、小型のコンベアの場合はアンプマイザーベルトによる劇的な省エネ効果は期待できません。
アンプマイザー™ 2.0を使用することで摩擦係数を下げることにより、コンベヤーのエネルギーコストを最大50%節約できます。
大きな節約を実現できるケース:
色 | 品番 | ベルト厚さ 約[mm] | 質量 約[kg/m2] | k1%値 (1%張率時のベルト片側安定張力) 約[N/mm ベルト幅] * | 最少プーリ径 約[mm] *2 | 使用温度範囲 | 水平搬送 | 傾斜搬送 | 難燃性 *3 | |
E 10/2 TX0/V5H MT-AMP | 黒 | 906807 | 1,9 | 2,1 | 9,5 | 40 | –10/+50 | x | ||
E 10/2 TX0/V15 LG-AMP | 黒 | 906808 | 2,7 | 2,9 | 9,5 | 40 | –10/+50 | x | ||
E 10/2 TX0/V5H MT-SE-AMP | 黒 | 906809 | 2,2 | 2,4 | 9,5 | 40 | –10/+50 | x | x | |
E 10/2 TX0/V15 LG-SE-AMP | 黒 | 906810 | 2,7 | 2,9 | 9,5 | 40 | –10/+50 | x | x |
Z接着
均一な厚さを保つもっとも優れた接着方法です。
メカニカルファスナー
簡便かつ迅速にベルトの着脱が出来る接着方法です。
AMP = Amp Miser™
E = アンプマイザー™
H = ハード
LG = 縦溝パターン
MT = 平滑(つや消し)
SE = 難燃性(EN 340)
TX = テックスグライド™
V = PVC
*ISO 21181:2005に準拠
*2 最少プーリ径は室温で設定された値です。そして、メカニカルファスナーを用いたベルトには適用しません。温度が低い場合は、より大きなプーリ径が必要となります。
*3 SE = 難燃性
アンプマイザー™とはどのような意味ですか?
アンプマイザー™は、英語の『Ampere Miser(=電流を減らす)』を短縮した言葉です。その名前が示す通り、アンプマイザー™を導入することで、省エネを実現し、環境への配慮を向上させます。アンプマイザー™は欧州と米国で既に特許を取得しており、その他の多くの国々で特許登録出願中です。
テックスグライド™(TXGD)とはどのような意味ですか?
テックスグライド™はベルト下面に添付されている合成物質です。テックスグライド™は単なる表面コーティングではありません。長期間に渡り潤滑材としての働きを持続することにより、少ない動力でベルトを稼働させることが可能となります。
ベルト受けテーブルの推奨する材質はありますか?
アンプマイザー™は、木材、鋼板、亜鉛メッキ鋼板など、どのようなタイプのベルト受けテーブルでもご使用いただけます。アンプマイザー™ 2.0は、亜鉛加工されたベルト受けテーブルでご使用いただきますと、従来のアンプマイザーと比較して、摩擦係数を0.17以下に低減します。
亜鉛加工されたベルト受けテーブルを使用する上で、懸念点はありますか?
摩擦が起きた際に、まれに亜鉛の粉が発生することがあり、ベルト下面に蓄積した場合、摩擦係数が急激に上昇する場合があります。
アンプマイザー™は、どんなタイプのコンベアでも使用可能ですか?
はい。ただし、以下のコンベアにては適しませんのでご注意ください。
アンプマイザー™をご使用の際は、下記条件をご推奨いたします。
アンプマイザー™は既存の設備に取り付け可能ですので、直ぐに省エネ効果を実感していただけます。
アンプマイザー™を装着することで、どのような効果がありますか?
アンプマイザー™を導入することで、エンドユーザーはエネルギー消費とコストの低減を直接かつ持続的に実感することができます。また、OEMはシステム構築におけるコスト減に対して利点を感じるでしょう。アンプマイザー™が最大で50%の省エネを実現することで、下記のような効果を生み出します。
ベルト受けテーブルに対する摩擦係数を低減させますが、駆動ドラムに対して影響はありますか?
駆動力は、モーターの動作による張力に依存します。
Fu = m x g x μ (搬送物質量 x 重力加速度 x 摩擦係数)
質量と重力加速度は変更できません。鋼板のベルト受けテーブルの摩擦係数を60%現象させることにより、搬送に必要な張力を60%減少させることができます。ベルトの張りが同じ場合、プーリのグリップはベルトが蛇行しないで走行するのに十分です。また、コンベアの変更(改造)は必要ありません。
どの様に省エネルギー効果を測定できますか?
従来の電力計で測定し、電力消費量を比較します。より効果的に行うためには、3か所で測定を行います。