雪国特有の課題に対し、以下の厳しい条件をクリアする床材として選定されました。
・氷点下・積雪地域に対応する高い耐久性と乾燥性
・スリップ転倒防止(防滑)および転倒時の衝撃吸収
・厳格な感染対策とイージーメンテナンス
・病院の閉鎖的なイメージを払拭するデザインの実現
エントランスから院内へのアプローチには、雪や水分の持ち込みを徹底して防ぐため、3段階の除雪室エリアにエントランスマットを配置することで、スリップ転倒のリスクを最小限に抑えています。
メインとなる外来ロビーや各階の廊下には、テキスタイルの温かみと、硬質床材のようなメンテナンス性を併せ持つ「フロテックス」を選定。 特に印象的な「湾曲した廊下」の施工においては、フロテックスの緻密な寸法安定性が遺憾なく発揮されました。ズレや隙間を生じさせることなく、設計者が描いた精工なデザインパターンを足元に再現しています。
感染対策や転倒時の衝撃吸収性といった医療施設に不可欠な機能を担保しながら、雪国の厳しい冬でも、訪れる人々を温かく迎え入れる空間が完成しました。
| 場所 | Sapporo-City, Hokkaido, Japan |
| インテリア設計 | Nikken Sekkei Ltd (Nikken Space Design) |
| 設計者 | Nikken Sekkei Ltd. |
| ゼネコン | Itogumi Construction Co., Ltd. |