COP26目標達成に向けて
”よりよい環境をつくる”これがフォルボの使命です。
そのためCOP26の目標に積極的に参加、貢献していきます。
フォルボはCOP26 の期間中、オンラインイベントを開催します。ウェビナーでは、WorldGBCのCEOクリスティーナ・ガンボア氏を特別ゲストとして迎え、COP26協議への期待、進捗状況、結果についてお知らせします。
「いま世界中で台風、ハリケーン、水害、山火事などが多発しています。
悲しいことに大気汚染は何千万人もの人々の健康に影響を与え、予測不可能な天候は家庭や生活にも甚大な被害を引き起こします。
気候変動の影響は壊滅的ですが、それに取り組む進歩は、よりクリーンな空気をもたらし、良い雇用を創出し、自然を回復し、同時に経済成長をもたらします。
そんなチャンスがあるにもかかわらず、私たちのスピードは十分とは言えません。
この危機を回避するためには、世界全体が緊急に力を合わせる必要があります。」
イギリス国連気候変動会議 2021
イギリスはイタリアと共に、危機的な気候変動を抑えるための、究極の、そして最高の機会となる世界的イベントを開催します。
国連は約30年全世界、ほぼすべての国を集めて、地球規模の気候サミットやCOP(Conference of the Partiesの略)を開催してきました。今年は26回目のサミットなので、COP26と呼ばれます。
COP26は英国が開催国としてグラスゴーで開かれます。190人以上の世界のリーダー達がスコットランドに集まります。
12日間の協議のために、ほかにも参加する政府代表、企業、市民団体、関係者は数万人にのぼる予定です。
多くの専門家が、今回のCOP26は特に緊急性が高いと考えています。パリ協定に基づき、各国は自らが決定したNDCs(Nationally Determined Contributions=排出量をどれだけ削減するかを定めた国家計画)を進めることを約束しています。さらに5年ごとにアップデートを行い、その時点で最大実現可能な計画に更新することを合意しています。
グラスゴーで行われる今回のCOP26がこの5年に一度のサミットにあたります。(新型コロナウイルスの為1年開催が延期されました)
各国が排出削減計画を更新する大切な機会です。しかしパリ協定で決定した地球の気温上昇を1.5度に制限する目標には近づけておらず、達成するまでの道のりはかなり厳しいと言えます。
これから2030年までの10年間がとても大切な期間となります。パリ協定が非常に重要であったように、各国は気温上昇を1.5度に抑える望みを絶やさぬように、さらに進まなければなりません。
フォルボは今年のCOP26により設定された目標をサポートします。
政策立案者やインフルエンサーと緊密に連絡を取り合い、できるかぎり意見や解決策を共有し、積極的な関わりを持っていきます。
COP26へのサポートと参加意義の一つとして、フォルボはCOP26イベント周辺の情報、ニュース、動向をお伝えするオンラインイベントを開催します。
オンラインイベントは3回、10月29日、11月12日、11月24日です。
特別ゲストは、WorldGBCのCEOクリスティーナ・ガンボア氏、環境と開発の問題を扱うコミュニケーションコンサルタントであり活動家、起業家でもあるモーリツ・グローン氏です。特別ゲストと共にCOP26の結果などについて皆様へリポートします。
世界各国は、2050年までにCO2排出量をゼロにするという目標達成のため、2030年の排出削減目標(NDC)を意欲的な進める必要があります。この引き上げた目標を達成するために、各国は石炭の段階的廃止を加速、再生可能エネルギーへの投資を推奨、森林破壊を抑制、そして電気自動車への切り替えをスピードアップする必要があります。
世界の建築市場は2,230億m2から4,150億m2に成長すると予測されていますが、建設および建築事業はCO2排出量の約40%を占めています。
フォルボのマーモリウムはカーボンニュートラル製品です。フォルボでは環境、世界気候変動に影響を与えない製品を生産することにより、よりよい環境づくりに貢献します。マーモリウムの原材料として使用される植物は、成長時の光合成により大量の二酸化炭素を吸収します。これは原材料輸送および製造工程により排出される二酸化炭素量よりも多く、マーモリウムは工場出荷までのカーボンニュートラルを達成しています。
現在では、バイオガスを使ったトライアルを行い、100%グリーンエネルギーへの移行を行なっています。すべての製品の製造に対する新しいアプローチを情報開示していきます。
気候はすでに変化しており、排出量を削減しても壊滅的な影響を及ぼし続けます。COP26では、気候変動の影響を受ける国々と共に、生態系を保護、回復、そして対策を考え、人々が家や生活を失うことのないよう、インフラと農業を守り回復させるよう、協力する必要があります。
2020年フォルボでは関係先各社の優先順位に基づき、事業のマテリアル分析を実施しました。健康と福祉、環境への影響、社会的責任などのテーマから調査しました。
結果として得られたマトリックスにより5年間のサステナビリティ2025プログラムを策定するために、非常に具体的な目標を設定しました。
製品排出量の削減、細かいほこりやアレルギーの引き金を抑制するような室内環境の向上、スポーツや運動活動の場の提供を通じて安全で健康的な職場づくり、禁煙プログラムの提供、社会的説明責任に関するSA8000のサプライヤーの監査など多岐に渡りました。
トップメーカーとして、持続可能な未来のためにすべての資源を慎重に使用することが指針です。フォルボのリノリウムの床材は、成長の早い再生可能な植物原料からつくられており、オフセットすることなく生分解性と工場出荷までのカーボンニュートラルを達成しています。またビニル床材では、最大45%のリサイクル材を含むベース層、そして最新のフタル酸エステル不使用の可塑剤を使っています。
気候変動の課題に立ち向かうために、全世界が一致協力して取り組むことしか解決策はありません。COP26に求められることは、交渉を通じ、正式にグローバルで合意に達することです。そうすることで、他の目標を達成し、世界が回復力のある純ゼロ経済に移行していることを皆に示すことができます。パリのルールブック(パリ協定の実施に必要なルール)を完成させなければならず、政府、企業、市民社会間の早急な協力により、気候目標をより速く達成するという希望を行動にしなくてはなりません。
市場競争は、当然、今すぐの利益を重視します。しかしパリ協定に定められたトピックに取り組まないと潜在的な影響を逃れることはできません。業界としての危機に対する解決策は、関係先各社が一丸となり協力、協調、参加することです。建築材料のメーカーは強い解決策を一緒に考える必要があります。
研究活動に出資したり、端材や使い終わった製品の回収を調査し、配合を整理する場合にも、循環型ソリューションを見つけるという共同の責任があります。
ERFMI(ヨーロッパ弾性床材メーカー協会)、EuFCA(ヨーロッパ床材組合)、ECRA(ヨーロッパカーペット&ラグ組合)、MMFA(タイル床材協会)などのアライアンスを通じて促進される業界として、大きく進歩することができ、それぞれが強いつながりを持っています。
2021年フォルボでは地球規模のアクションネットワークである世界グリーンビルディングカウンシル(WorldGBC)に参加し、気候変動への行動、健康と福祉、資源と循環の3つの戦略的分野にわたる建築・建設部門の変革に積極的に参加し、影響を与えています。